イーバンク銀行から一週間ほど前に出されたプレスリリースを、IT media Newsの記事から紹介。イーバンク銀行が全銀システムに接続するとのことだ。
ネット専業のイーバンク銀行は9月9日、全国銀行データ通信システム(全銀システム)に来年1月4日をめどに直接加盟すると発表した。他行からの振り込み時にイーバンク口座に直接入金できるようになるなど、利便性を高めて生活口座化を進める。
実は自分は元SEで、ずっと前に某都市銀行の勘定系次期システム開発に関わっていたことがあり、全銀システムがらみのプログラムもちょこっとだけ書いたことがあるので、「全銀システム」なんて聞くとすごく気になってしまう。
尚、全銀システムとは、各銀行間の振込等のデータが集められ、交換されるシステムのこと。ここを通すことで各銀行間の振込が可能になるものだ。そのメリットは、同一のインターフェイスで各銀行が繋がることで、そのシステムの構築が容易になること、などが挙げられる。各銀行間ごとに接続システムを作ってたら大変でしょ?
イーバンク銀行を使っていない人は、イーバンク銀行の独特のシステムに戸惑うと思う。これまでイーバンク銀行が全銀システムに接続されていないために、他行からの振込みは指定されている振込口座(イーバンク銀行以外の口座で、『××銀行イーバンク支店イーバンクギンコウ(カ』となる)を経由して振り込まなければならなかった。イーバンク銀行口座間の取引は、24時間リアルタイムで手数料もかからなくていいんだけどね。また、口座名が『イーバンクギンコウ(カ』としかしようがないので、自分の名前を明かさずに振り込んでもらいたい場合は重宝する(怪しげなビジネスってことか?)。
そしてこれを契機にこれまでは支店番号しかなかったものに、下記のように支店名も付けられた。
◆支店番号:101 支店名:「本店」
◆支店番号:201 支店名:「ジャズ支店」
◆支店番号:202 支店名:「ロック支店」
◆支店番号:203 支店名:「サンバ支店」
◆支店番号:204 支店名:「ワルツ支店」
◆支店番号:205 支店名:「オペラ支店」
◆支店番号:206 支店名:「タンゴ支店」
◆支店番号:207 支店名:「サルサ支店」
◆支店番号:208 支店名:「ダンス支店」
◆支店番号:209 支店名:「リズム支店」
◆支店番号:210 支店名:「ビート支店」
◆支店番号:211 支店名:「マーチ支店」
ちなみに自分の口座は「サンバ支店」だ。尚、支店名等の詳細はこちら。この支店名のつけ方は賛否両論らしい。自分は、個性があっていいじゃん!と思うけどね。確かにセンス的には微妙だけど、それよりも個性的である方が素晴らしいと思うよ>イーバンク銀行さん。
さて、どうやらイーバンク銀行がこれまで全銀システムへの加盟を渋っていたのはコスト的な問題のためらしいが、もう少し詳しく知りたいなぁ。この辺の事情、ご存知の方、コメントででも教えてくださいな。
全銀システムとの兼ね合いで、サービスによって振込先に指定できないなどの面倒があったイーバンク銀行だが、これで堂々と「銀行です」と言えるようなったと思う。
また、以下のような口座数・総預金残高に関するリリースも同時に出されている。
9月8日時点での口座数が120万口座を突破し、インターネット専業銀行として最大規模の1,200,941口座となりました。また、総預金残高は3,000億円を超え、3,018億円となっております。
つまりは、ネット専業銀行で最大になったぞ!ということだ。なんだか今後のイーバンク銀行の将来がすごく明るくなったと感じる。
なんだか独立独歩のイメージが強いイーバンク銀行。これからも独自のスタンスでイッてほしい。
イーバンク銀行の口座を持ってない人はとりあえず、口座作っちゃう?