鳩山由紀夫総理大臣のついったー偽アカウント騒動について思うこと

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数日前から「鳩山由紀夫総理大臣がツイッターを始める意向(政治に使う?)」という報道がなされていたが、昨日(12/25)、鳩山由紀夫総理大臣を名乗るアカウント(@nihonwokaeyou)が出現し、ついったー上でその真贋について大いに話題になった。

その様子を見ていて思ったこと

有名人アカウントの真贋を騒ぐのになんの意味があるんだ?オフィシャルにアナウンスが出るのを待ってればいいんじゃないのか?穿った推理とか「本人確認を!」とか言い出す真理が理解できない。

(タイポはそのまま)ということ。

しかし、改めて考えると、それ以外にももっと問題として考えることがあるなぁ・・・と思い、纏めてみた。

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ことの詳細はニセ鳩山由紀夫ツイッター(twitter)事件について速報まとめ[絵文録ことのは]2009/12/25に詳しく纏められていたので、ぜひ読んでほしい(「絵文録ことのは」さん、ありがとうございます)。

さて、この件で自分が問題と思うのは以下の点だ。

●ついったーを使う目的はなんだろう?
●ついったーを使うと宣言してから使い始めるまでのタイムラグ

他にもあるけど、大きなものはこの2つ。
この2つについて考察してみた。

●ついったーを使う目的はなんだろう?

(このところニュースなどを見る機会が減っているので、自分の認識不足なところがあるかもしれないけれど)政府(民主党?)は国民との対話のチャンネルとしてインターネットに対する期待があり、その1ツールとしてついったーを捉えているのだろう。

その方向性に誤りはないと思うが、やはりついったーをどう使っていくのかは、なかなか難しい。成功して(人気を得ている)企業アカウントや自治体アカウントもあるが、相応にスキルのある方が担当しているし、勿論どう使うかのコンセプトが明確であることが前提だ。例えば、親しみを持ってもらうためのコミュニケーションが目的であったり、RSS的に情報を一方的に流すだけであったり、マーケティングリサーチであったり。

そういった目的やコンセプトが明確に伝わってこない。「政治でのインターネット利用」に言及してきたという背景もあるし、低迷する支持率もあり、人気取り的に口走ってしまった感をそこはかとなく感じる。

ただ、その運用の難しさ(一国の宰相のつぶやきなのだから影響は大きいし、失言が生まれやすいとか、その他もろもろ)は理解しているから、「始める」と宣言してから1ヵ月後の来年1月につぶやき開始ってことにしたのかな?と自分は思っている。

内容チェックとかの担当のスタッフもこれから手配なのかもね。

ただ、この開始宣言と開始するまでのタイムラグとその間にやるべきことをしていない、というのが次の問題だ。

●ついったーを使うと宣言してから使い始めるまでのタイムラグ

結局、そのタイムラグの間の無策が、上述の偽アカウント騒動の種を撒いた訳だ。

まずは、アカウントを取ってから「来年からこのアカウントでつぶやくよー」と告知するべきだったんだよね。
それがないから、偽カウントで遊ばれる隙を作ったんだ。

恐らく、この偽アカウントの仕掛け人は

「悪意はなかった。みんなが楽しんでくれればいいと思った。楽しくやれればいいと思っただけなので、いつ本当のこと(自分が偽者であること)を言おうか迷っていた。こんな騒動になるとは思わなかった」

絵文録ことのは」さんから引用

ということで、本当に悪意はなく、イタズラだったのだと思う。

しかし、これが悪意のある行為だったらどうなのか?
国会議員を含めて、何も考えずフォローする層がかなり多いこともこれで明らかになったし。
フォロワーを集めて某かのクラッキングを仕掛けて・・・。怖いよね。

つまり、政府(民主党?官僚?)の危機管理の甘さがまた見えてきちゃったかなーと思うわけで。

ズバリ言って、十分に準備してから「明日からつぶやくよー」が理想だった。それが出来なければ、アカウントだけは明確にしておくべきだった。開始時期だけは言及していたけどね。

とはいえ、ついったーに限らずインターネットを政治(各政治家?)がもっと活かせるといいな、活かしてほしいなと応援はしています。

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それと、最後に一言付け加えておく。

「ついったーの層ユーザは比較的年齢が高く情報リテラシーが高い」と言われているけれど、この程度のあからさまな釣りについったーがかなり釣られまくっていた様子を見ていると、これから新しいユーザが増えると同様な騒動の影響はますます大きくなる(社会レベルとか)ので、ついったーはキャズムをまだ超えるべきでない、と感じた。

極論かもしれないけどね。

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