software japan 2009に参加しました

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久しぶりに参加したイベントは「software japan 2009」。

サブタイトルは「ITのパラダイムシフト -クラウドで何が変わるか?- 」。

しかし、今回はクラウドについては興味をそそられる講演はなく、それよりも尊敬できる友人である小林啓倫氏も講演するWEB2.0フォーラムに興味を惹かれ、参加しました。

フォーラムの概要は以下の通り。

■開催日 2009年1月27日
■会場 大手町サンケイプラザ
■主催 社団法人情報処理学会

そして、WEB2.0フォーラムは期待通りの面白さでした・・・。

今日は、その内容を個人的なメモを兼ねて、またそれを皆さんと共有するために、つらつらと書き連ねてみよう。

softwarejapan2009

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私が聴講したのは「Web2.0フォーラム~Web2.0の将来性:可能性と課題」の以下の講演。
・「Web2.0とソーシャルメディア」
・「大企業におけるWeb2.0の活用状況」
・パネルディスカッション

そして、全体セッションでの招待講演「はてなの挑戦」だ。

では、纏めてみよう!
演者やテーマは上記リンクを参照のこと。

尚、以下はフォーラムの内容メモをベースに、私の私見を交えたものとなっていることを前提に読んで欲しい。

1.「Web2.0とソーシャルメディア」

・演者:みずほ情報総研株式会社 吉川 日出行

・2チャンネルはもはや若者のメディアではない
“2チャンネルが生まれた当時の若者”がそのまま使い続けているだけだ。

・企業は、もはやソーシャルサイトを無視できない。
何かコトが起きれば、その情報は様々なサイトに書き込まれ、コピーされていくため、消し去ることは出来ない。

・アメリカの新聞サイト動向
新聞が書きたいことをブログなどのソーシャルなメディアが先に書いてしまうので、それを逆手に取り、各場所を提供してどんどん書いてもらう施策を取っている。単に書かせるだけでなく、書かれた各記事には評価欄をつけるなどして質の向上も図っている。

・企業にとってソーシャルブックマークは情報をoutputするだけの道具ではない

情報を取り入れるためのWeb2.0でもある。具体的な例として、みずほ情報総合研究所でも、社内SBMがかつての新聞記事のクリップに取って代わり、非常に効率的になっている、など。

・最近の勉強会コミュニティの盛り上がりもWeb2.0的だ
かつての異業種交流会等と呼ばれたものに取って代わっており、より早くカジュアルに、情報収集・人脈拡大ができる環境になっている。

2.「大企業におけるWeb2.0の活用状況」

・演者:株式会社日立コンサルタント 小林 啓倫

・エンタープライズ2.0の流れ
企業内でもWeb2.0ツール利用の普及に伴い、これをエンタープライズ2.0と呼ぶことが一般化しつつある。

以下にアメリカでの先進的な例を列挙する。

GM FastLane
GMによるビジネス黒具の古典的成功例

MIKE2.0 Methodology – MIKE2.0, the open source methodology for Information Development
BearingPointが主に中心に運営するwikiベースのSNS。登録制で、社内外の(顧客までも含む!)数百名が参加。wikiなので誰でも書き換えが可能。

Ideastorm
マイケル・デル自身が先頭になって推進。

Best Buy Using Social Media for Employee Engagement | SMUG – Social Media University, Global
基本的に社内SNS。家電量販店のBestBuyは若い社員が多く、参加者の多さや受け入れるカルチャーの面でも注目される。

・エンタープライズ2.0の成功要素は以下の3つ
– インターネット文化の理解
– 企業トップの支持
– 新たな組織・制度の構築

・エンタープライズ2.0の成功と失敗の要因
– IT部門から提案されたシーズによる導入は失敗例多し
– 現業部門から提案されたニーズによる導入は成功例多し
– 導入にあわせて組織を変えたところは成功例多し

(出典:マッキンゼー)


・代表的な失敗例としての「The Hub」

Wal-Martの関係者のみで運営された10歳代向けのSNS。
2006年6~10月のみの運営の後に閉鎖。不都合な書き込みは即削除的な運営が人気を得られなかったことがその原因と見られる。
参考資料⇒ITmedia News:短命に終わったWal-MartのSNS「The Hub」

・最後に小林氏の示した「今後目指すべき方向を示す預言」

「世界は変化した。我々もそれに合わせて変化しなければならない。」

~バラク・オバマ大統領

この言葉はWeb2.0に限らず常に意識しなければならないことだろうと私は思う。

3.パネルディスカッション

吉川氏
みずほグループ全体でセキュリティレベルは統一されている。Webのフィルタリング当然導入されている。
2チャンネルは当然フィルタリングされているが、例外的にセキュリティセクションではセキュリティ情報板を見られるようにしてある。それは、現状でセキュリティ情報板が日本で最もセキュリティ情報が早いため。

情報漏洩のリスクは重視されるが、「書込み禁止で、閲覧のみであればいいのではないか?」という考え方も受け入れられるようになりつつある。

小林氏
上記のような「Webを見ることでの成果を人事制度に反映しなくてはならない」という動きが実際に見られる。
しかし、それが実現したところは知る限りではまだない。

栗原 潔・小林氏
インターネットインフラの発達で、ビジネスとプライベートの区別の曖昧化が進んでいる。それを人事評価に反映させる「単なる成果主義でないもの」が求められている。
(kira-ism:自分のキャリアを振り返ってもこれは非常に重要なこと。しかし、これはかなり難しいことだな・・・。)

吉川氏
エンタープライズ2.0的な情報システムにはパレートの法則に似た【1:9:90の法則】がある。
1:非常にアクセスの多い層
9:1層に追随する層
90:ほとんどアクセスしない層(その半分位はloginもせず)

小林氏
この残りの90にエンタープライズ2.0的情報システムへの参加を強要してはいけないと思う。
むしろ、1+9の層を盛り上げることで、90の層を徐々に取り込めるはず。

また「タバコ部屋コミュニケーション」のように、必ずしもその場にいなくても、ある程度は情報が漏れ伝わってくるはず。

エンタープライズ2.0導入によって、離職者減少という効果があった。
(kira-ism:タバコ部屋の住人とそれ以外との間での、情報面での階層化は非常に大きい。参加しない/参加できないメンバーに対しては何らかのケアが必要と思われる。)

某社内SNSの運用者から以下のような発言を聞き、目からうろこが落ちた。
「必ずしも全員が使わない社内システムがあってもいいんじゃないか!」

4.ザ・ジャパンソフトウェアセッション

自分は都合により、このザ・ジャパンソフトウェアセッションの前半で退席してしまったのだが、akihitoさんがこれをtwitterでメモを残しているので、そのメモへのリンクを以てレポートに代えさせていただくakihitoさん、ありがとうございます)。

Twitter / akihito: 「はてなの挑戦」by近藤社長
(コレに続く呟きで、レポートメモをしてくれています)

————

このエントリは前述のように、基本的にはレポートメモを公開する位置付けであるので、その旨のご容赦をいただきたい。

いろいろ思うところも多かったのだけれど、
あまりに長文になってしまったのと、そもそもメモ代わりのエントリであることなどから、ここで記述を終えます。

後日関連のエントリを書く際にでも、言及することがあると思いますので、それはそれでお楽しみください。

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1件のコメント

  1. 研究開発2009年1月28日 9:02 PM返信


    ソーシャルブックマークに関する研究

    ブックマークをメタデータとして使うということは当り前ですが共通です。
    ・リコメンデーション
    ・情報検索のimprovement
    ・その他マイニング

    などが普通です。

    特にリコメンデーションが人気すぎますので、
    これ以外の利用法を考え出せれば…..

    “普通”は …

    http://blog.livedoor.jp/tak_tak0/archives/51342202.html

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