脳血流の変化でロボットを操作

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怪我や病気で身体の自由を失う人は多い。そんな方への朗報となるリリースがnikkeibp.jpから。

国際電気通信基礎技術研究所(ATR、本社:京都府精華町)とホンダは2006年5月24日、人間の脳の血流の変化を読み取ってロボットを操作する技術を発表した。電極の埋め込みや特殊な訓練が不要で、リアルタイムに近い速度で動かすことが可能という。実験では手のロボットにじゃんけんをさせた。

身体を全く動かすことのできないALS患者向けYes/No判定装置で書いたような、まさしく社会のために作られつつあるIT技術だ。

脳血流でコントロールするために、脳に電極を埋め込んだり、特別な訓練などが必要な他の方法よりも非常に優れている。

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そして、この技術は更に進化していく。

計測にMRIを使ったため人間の動作から約7秒遅れのタイムラグが生じるものの、正答率は85%に達し、正しく操作できることを実証した。両社によると、脳の計測には脳磁場や脳波などを使うことも考えられ、タイムラグの縮小やシステムの小型化が期待できるという。

義手や義足の進歩も更に進むことが必要だが、そのコアともいえるコントロール技術の大きな進歩に、期待が高まる。

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