2016年3月16日追記:この記事にいただいたコメントで誤りを指摘されました。その指摘を反映させたエントリをWindows向け32bit版Firefoxを64bit版Firefoxに更新する手順(簡単なのですぐやろう) | kira-ismに書きました。
本バージョンでは、Windows向け64bit版パッケージが追加された。これまでもFTPサーバーから入手することはできたが、公式のダウンロードページで提供されるのは「Firefox 43」が初めてとなる。
自分のパソコンZENBOOK UX31Aは64bitマシンなのにFirefoxの64bit版がずっとリリースされなくて諦めていたけれど、実は「こっそりと」リリースはされていて、それがようやく正式に(自信を持って?)リリースされたようです。
ということで、早速64bit版Firefoxをインストールしようとしたけれど、「32bit版に上書きでいいの?」「32bit版と別にインストールするんならデータの移行はできるの?どうやるの?」「インストールするディレクトリはどこになるの?」など疑問がたくさん湧いてきました・・・。
でも、調べてみたら何も問題もなくあっさりとインストールできたので、
64bit版のWindowsOS上で32bit版のFirefoxを使ってる人は64bit版のFirefoxに切り替えよう!
という久々のFirefoxネタのお話です。
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上に書いた疑問に対する回答はかなり調べてUpgrade 64bit version | Firefox サポートフォーラム | Mozilla サポートにたどり着きました。やはりサポートフォーラムが一番頼りになる・・・。
If you install the 64-bit version it should override your current 32-bit version. So, there’s no need to uninstall your 32-bit version first.
つまり、「64bit版は32bit版を上書きするので、そのままインストールすればいいよ!」とのこと。
簡単でよかった・・・。
Firefox32bit版を64bit版で上書きする方法
概ねこんな流れで作業すればOKです。
- 使っているマシンの確認
- インストールファイルのダウンロード
- インストール
- インストール後の確認
前提としてハードウェアとOSが64bitであることが必要なので、そこをまず確認。
Windows10であれば、「設定」→「バージョン情報」→「システムの種類」で「64bit オペレーティングシステム、x64ベース プロセッサ」な感じで書いてあればOKです。32bitとかxx86とか書いてあったらここで諦めましょう。
インストールファイルは公式ダウンロードページMozilla Firefox Web Browser — Download Firefox in your language — MozillaからJapanのWindows 64-bitをダウンロード。
なんとローカライズは80カ国語にも及ぶとのこと。
ダウンロードしたファイルを普通に実行するだけ。
実際にアプリケーションがバージョンアップ/上書きされたかの確認を一応します。バージョンだけなら「ヘルプ」→「Firefoxについて」で確認できますが、32/64bitの確認はここではできません。
そのためには「ヘルプ」→「トラブルシューティング情報」→「ユーザエージェント」を確認します。ここでMozilla/5.0 (Windows NT 10.0; WOW64; rv:43.0) Gecko/20100101 Firefox/43.0
などと書いてあればOKです。「64」が目印ですね。
64bit版に切り替えてからの使用感
なんとなく、早く、快適になった気がしますが、おそらく気分的な、プラシーボ効果的なものだと思います(その他のボトルネックもあるので)。でも、理論的には64bit化したことで表に出ない処理やメモリ利用が効率的になっているはず(ベンチマーク的な比較をすればよかったですね)。
安定度については、以前から引き続き安定しているので問題なしです。少なくともマイナス点はないはず。
参考までにですが、2013年10月には「32bitよりも64bitの方が10%性能が上がった」というレポートがShould I install a 64-bit browser? – fixedByVonnieにありました。
気になったことを少しだけ
・ユーザーエージェントのWOW64とは?
ここは「Win64」になるはず・・・と思っていたのにナニコレ?なので調べたらGecko ユーザエージェント文字列リファレンス | MDNに書いてありました。
Windows のユーザーエージェントには以下のバリエーションがあり、その中で x.y は Windows NT のバージョンを表します (例えば、Windows NT 6.1)。
Windowsのバージョン Geckoのユーザーエージェント文字列 x86環境のWindowsNT Mozilla/5.0 (Windows NT x.y; rv:10.0) Gecko/20100101 Firefox/10.0 x64環境のWindowsNTでのWin64 Mozilla/5.0 (Windows NT x.y; Win64; x64; rv:10.0) Gecko/20100101 Firefox/10.0 WindowsNTでのWOW64 Mozilla/5.0 (Windows NT x.y; WOW64; rv:10.0) Gecko/20100101 Firefox/10.0
WOWが何を意味してるのか?「x64 環境の Windows NT」と「Windows NT」の違いは?などモヤモヤしますが、これでいいらしいので追求はせず・・・。
・インストールディレクトリを変えたいけど
64bit版のWindowsはプログラムをインストールするディレクトリが32bit版のプログラム用と64bit版のプログラム用と2つあります。Windows10の場合は64bit版はC:\Program Filesに、32bit版はC:\Program Files (x86)にインストールされます(必ずしもそうではない場合もありますが、基本的にはそういうことです)。今回は32bit版から64bit版への上書きアップデートなので、64bit版になってもインストールディレクトリはC:\Program Files (x86)のままです。
気分的にC:\Program Filesに移動させたいけど、面倒なことになりそうな気がするのと、単に面倒くさいのでそのままにしています、
結論!
上書きインストールするだけの簡単に作業なので、64bitのWindowsOS上で32bit版のFirefoxを使っている人(ほとんどの人がそうだと思う)は64bit版のFirefoxに切り替えた方がいいでしょう。
2016年3月16日追記:この記事にいただいたコメントで誤りを指摘されました。その指摘を反映させたエントリをWindows向け32bit版Firefoxを64bit版Firefoxに更新する手順(簡単なのですぐやろう) | kira-ismに書きました。
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“Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; WOW64; rv:43.0) Gecko/20100101 Firefox/43.0″では32bitのままですよ。
64bitで動作している場合UAはWin64; x64になります。
一度アンインストールしてインストールし直すと設定はそのままでC:\Program Filesに入るはずです。
なるほど。
やはり上の表の「x64環境のWindowsNTでのWin64」のUAになってないとダメなんですね。
引用のフォーラムの回答は「(32bitで動作するけど)64bit版で上書きされる」って理解しすればいいのですか?
インストールディレクトリは移動しても、設定は引き継がれるのですか?ちょっと気になっています(気になるんならバックアップ取っておけばいいのか)。
改めてインストールしなおしてみますね。
ありがとうございます。
ご指摘の内容を確認して、64bitへの更新作業を行って、その内容をエントリに書きました!
ご指摘いただき、ありがとうございました!
Windows向け32bit版Firefoxを64bit版Firefoxに更新する手順(簡単なのですぐやろう)
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