外環道(東京外かく環状道路)の千葉県区間の松戸市矢切~市川市国分を歩いてきました。「外環道路市民・家族見学会 外環道ウォーキング」というイベントです。
まだ工事中。工事中の姿は工事中しか見られないという、超貴重な機会です。
外環道といえば、計画時点で揉めまくって「永久に工事が開通しないだろ」くらいなイメージだったけれど、今は工事が順調に進んでいます。
その様子を写真を交えてまとめました。
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イベント詳細
開催日:2015年12月13日 10:30集合
主催:東京外かく環状道路(千葉県区間)整備促進市川・松戸市民会議
協力:国土交通省首都国道事務所、東日本高速道路株式会社千葉工事事務所
区間:松戸市矢切~市川市国分(約4mk)
小雨模様の中、ガイドの方のお話を聞きながら歩きました。
ウォークイベント風景
集合は外環松戸相談所。ここは外環道千葉県区間の概要や工事進捗のお知らせや、周辺地域の方のための相談窓口として開設されたもので、資料展示もたくさん。
外環道千葉県区間の工事は地元への配慮が強く感じられます。
計画段階で難航していたものが動き出したのは、1996年の都市計画変更で地域への理解を求めるように施策が変わってきたことによると思います(かつての計画のままだったり、高圧的・一方的な施策のままだったら永久に工事にたどり着けなかったと思います)。
外環松戸相談所内にはミニチュアモデルや様々な資料が。
外環千葉区間の開通が通信販売に与えるインパクト(配送の環境が劇的に改善される)など「なるほど!」な興味深い資料がありました。
当日は家族連れも多く、親がこの資料で子供に教えてたり。
そしていきなりトンネルへ進入。
この4人が今回の一緒に行った友人たち。
このトンネルは小塚山トンネル。自然環境豊かな小塚山の下を通っています。
通常の工事では、このような小山があればそれを崩して撤去して道路を作るそうです。しかし小塚山を残すためにトンネルを掘り進める工法にしたとのこと。かなりの難工事だったそうですが、そうする価値はあったと思います。
小塚山トンネルのプレート。こういうのは自動車で通っても絶対読めない。
この後は堀之内地区の地上区間を歩きます。
雨が少し強くなったところでちょうど途中の休憩所に到着。
この日のために工事車両を展示していてくれました。なんと操縦席に乗れる。
工事現場なのでスクラップ置き場もあります。缶は潰して捨てるようにとの注意書き(ペットボトルと同じ)。でも、1つ潰れてないね。
休憩所から出てスロープを上がってバッチャープラント(コンクリート製造プラント)へ。
通常は離れたコンクリート工場からミキサー車で運ぶコンクリートだけど、コンクリートは劣化が早いので、高品質のコンクリートを使うためにここにバッチャープラントを作ったとのこと。
この中では、外環道の地震時の液状化現象対策の解説をしてもらったり。
ここで感想アンケートを書いて、ウォークイベントの見学会は終了。
バッチャープラントを出て振り返るとこんな感じ。雨がね・・・。
バッチャープラントから降りるスロープ。ここをコンクリートの材料を運ぶ車両が走る。
ここからすぐの出口から帰りのバス停に向かって外環道沿いに一般道を歩くと内部が見えるようになっていた。
透明な遮音壁は多分日照を妨げないためかな?しかし、外からこんなに見られるようになっているとは・・・。
工事中の外環道を歩いて思ったこと
とにかく広い。道なので長いのは当たり前なんだけど、幅が広い。
高速道路と並行して一般国道や環境施設帯(植樹帯、副道、植樹帯など)を作るので、工事をする幅はとても広い。60mって言ってた気がする(うろ覚え)。
高架から堀割の半地下へ変更され、地域の環境保全措置などが決まって、ようやく地元の理解を得られた。そのために工事は難航したり、工期も伸びたりしたけど、そういう努力を重ねていることが現場で説明を聞くとよく分かる。
当日に配布された資料がとても詳しく、かつ分かりやすかったので、帰宅してから熟読。
ガイドの方が使う拡声器がとても小さいのに声がよく通るのに驚き。筐体が透明なので顔も見える。これも技術革新?
今後は京成線との交差や京葉ジャンクションや高野ジャンクションなど気になる工事が控えているので、これも今後のウォークイベントで見られる・・・かな?
期待してます。
これまでに参加した開通前高速道路ウォークイベント一覧
開通前高速道路ウォークイベント | kira-ism