ピッチを去る者と去り際の美学

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久々にサッカーネタを書いてみようか、いや、書かずにはいられない。

2006ドイツワールドカップは決勝戦が目前だ。フランス対イタリア。どちらも独自のスタイルがあり、かつ伝統的な強豪だ。とても楽しみだ。

準決勝でのフランス対ポルトガルはすごく感じ入ることの多い試合だった。とにかく印象的であったのは、ジダンとフィーゴの2人の戦う姿だ。共にすでに伝説的なスターだ。自分にとってはマラドーナに次ぐスーパースターのジダンはワールドカップでの現役引退を表明している。フィーゴもこの大会での代表引退がどうやら決まっているようだ。

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共に一度は代表から身を引いたものの、再び請われて代表に戻ってきた。そして、それぞれのチームに大きく貢献している。トップフォームでのプレーはもうできないが、相変わらずそのプレーには華がある。そして、経験に裏打ちされた奥深いプレー。しかし、肉体は限界に近い状態で、もうぼろぼろになりそうな状態で、必死の形相で献身的勝つ精力的にプレーする姿には心を打たれた。特にジダンは体がきつそうだ。

そんな姿に、何か「神々しい」というか「美しい」という感覚を持った。決して、全盛期を過ぎたプレーヤに対する同情ではない。

その一方で、中田ヒデの突然の引退宣言だ。大会前から尋常ではない雰囲気でこの大会にかける気持ちが伝わってきていた。あまり得意ではなさそうな、チームメイトを言葉で引っ張る姿勢は、これまでにはなかったことだ。彼は、プレーでチームを引っ張るタイプだ。年長者がチームをまとめてくれていたこれまでの2大会とは立場が違うことを認識して・・・、と言う感じの論調が多かったが、「この大会で勝ち抜くためには」と彼が考えた上での結論としての行動だろう。

そこまでしたのは、この大会で現役を引退するという決断があったからだろう。その理由はnakata.netで書かれている通りで、嘘はないだろう。自分のキャリアプランとして、このタイミングでの引退を決めたようだが、なんとなく後付けの理由のような気がしてならない。自分の思いが通じないチームメイトに失望してかな・・、と思ったりもする。
「そんなこと気にしないで、海外の強豪クラブで活躍して欲しい。それが後に続くプレーヤのモチベーションにも繋がる。」とも自分は思う。

彼に「去り際の美学を見た」ような論調がある。確かに潔く、美しい去り際で、日本人のメンタリティでは賞賛されるものかもしれない。

日本サッカーのためという使命的なものよりも、自分の美学を貫くことを優先するのは彼らしい。しかし、日本のサッカーのためには、まだユニフォームを脱がれては困るな・・・と。

ペルージャに移籍後、ワールドクラスの戦いを続けて、肉体的にかなり消耗していることも知っている。だから、1,2年程休んで、リフレッシュして、トップフォーム(に近いレベル)のプレーを取り戻したら、現役に復帰して欲しい。次回の2010年のワールドカップ南アフリカ大会で、ジダンのように復活して、死に物狂いの形相で戦う姿を見せてくれたらいいなと思う。

その姿こそが、中田ヒデを知るプレーヤとサポーターに感動を与えられるのではないかな。まぁ、ヒデにとっては、そんなことはどうでもいいことなのかもしれないけれど。

ぼろぼろになりつつも、母国の栄光のために最後まで光り輝こうとするスターと、余力を残して引退をするスター。どちらも美しいとは思うが、自分はジダンやフィーゴの姿の方が、尊いもののように感じられる。
zidan-figo.jpg
検討を称えあうジダンとフィーゴ。

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2件のコメント

  1. kira2006年7月8日 9:11 PM返信


    さっかんさん お久しぶり!
    もうすぐ決勝戦ですね。
    ボクは月曜日まで2連休で、すっかりワールドカップシフトになっています。
    ジダンはもちろん、マケレレなどのベテランも渋く光っています。
    ろうそくは消える瞬間に最も明るく輝くと言います。そんな輝きをジダンたちに期待しています。

    http://kira-ism.seesaa.net/

  2. さっかん2006年7月8日 6:46 PM返信


    同感です。
    いろんな立場の人が,いろいろコメントを出されていますが,自分も,もう少しがんばって欲しかったと思います。

    http://blog.goo.ne.jp/knockon1981/

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