昨日、出かけた帰りにつらつらとtwitterを見ていたら、「iTwitter」の文字を見つけた。
「また、新しいiPhone用twitterクライアントが出たか。後で試そう。」と思っていたのだけれど、TL上でPNS(Push Notification Service)の文字を見て驚き、早速インストール。
使ってみるとなんとも革新的で、これまでのtwitterクライアントとは別次元の機能・インターフェイスを持つクライアントだった。
既にiTwitterの仕様面は粗方明らかになっているので、自分はそういうのとは別の角度でレビューしてみる。
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7月7日21時10分追記
これまで無料で配布されていたiTwitterですが、
つい先程、突然450円での販売となりました。事情はまだ分かりませんが、当初からそのようなマーケティング戦略だったような気がします。
既存の有料アプリ以上の機能を持っていたわけですし、それをまずは無料で広く配布し、そのユーザにクチコミさせて、未ダウンロードユーザに購買意欲を持たせると・・・。
勿論、これは私の推測に過ぎませんが・・・。
まず、「iTwitterの何か革新的か」について簡単に纏めます。
機能の詳細はiTunesの説明を読めば分かるから、省略。
・PNS(Push Notification Service)で@及びDirectMessageが送られる
・動作が非常に軽い(理由はキャッシュをうまく使っているかららしいが、詳細は不明)
・インターフェイスが斬新、まさしく直感的に操作できる
・follower管理、favorite管理といったWEBとほぼ同等の機能を装備
・写真撮影機能+Twitpicへの写真投稿、Nearby Tweet、グループ作成機能など、従来のクライアントにもあった機能のうち重視されるものを多くサポート
とにかく最初に注目すべきはPNS。
PNSはiPhoneOSが3.0になってサポートされた機能だけど、twitterクライアントとしてこれをサポートしたのはiTwitterが初めて。
iTwitterを終了させてロック状態にしていても@とDMが届くのは頭で分かっていても、実際に体験するとすごいことだと感じます。
それは、今や多くの携帯電話の標準機能となっている「マルチタスク」は、実はiPhoneにない機能。これを補うものだからです。。
●インストールとその際に出るメッセージについて
インストール後のアカウント登録時に「”iTwitter”はあなたにプッシュの通知を送信します」という内容のメッセージが表示される(キャプチャを撮り忘れました・・・)。
ここで「はい」を選択するとPNSが使えるようになります。
続いて、アカウントを登録すると下段左の画像ように「Push Notification Status:Registred Susccessfully」の文字が表示され、PNSが使えるようになる(縮小画像だと見難いので実寸の画像を陸させています)。
そして、最初にデータをロードする際に、下段右の画像のように「位置情報利用」の確認メッセージが出る。これは「Nearby Tweets」の機能を使う際にに必要なのだが、不安な方は一旦「許可しない」にして設定してもいいかもしれないです(でも、「OK」にして使った方が絶対に楽しい)。
●インストール・設定時のトラブルについて
twitterのfollowerさんの中にPNSが有効にならない、
つまり「Push Notification Status:Registred Susccessfully」が
「Push Notification Status:Register Failed」のままになってしまう方がいました。
話を聞いて、自分でも一旦アカウントを削除して再登録をしたところ、同様の症状が発生しました。
つまりは、アカウント作成時に前述の「PNSの機能を使いますか」メッセージが表示されないのです。
海外でもこんな風に悩んでいる方はいるようですね。
でも、慌てる必要はありません(その時は慌てましたが)。
一旦、「設定」→「通知」をオフにして、iTwitterを再起動させると、確認メッセージを出すことなくPNSが利用可能になりました。
この辺は、まだ初回リリースと言うこともあり、動作が安定していない部分なのかもしれません。
●PNSの動作について
これは画像を見てもらうのが早いかな?
iTwitterを起動しているときは勿論、
iTwitterを起動させていない時も、
そして、iPhoneをロックしている時もPNSのメッセージが届く!!
だけど、皆さん、気が付いただろうか?
PNSで届いたメッセージは「誰が送ってきたものか」が表示されません。
メッセージウィンドウをタップしてタイムラインを表示されないと送り主がわからないというのは、PNSとしては致命的なインターフェイスの欠陥だと思う。
でも、これは簡単に修正できるはずなので、バージョンアップに期待しましょう!
●look & feel
発言はバブルスタイル。
自分はバブルスタイルは見難いというか、1画面上の情報量が少なくなるので嫌いなのですが、iTwitterのは見やすくて驚いています。
なお、読んだ後の発言はグレイアウトします。
発言をタップすると、発言に含まれている@ユーザ名のステータス表示ボタンと、Reply、Retweet、Favoriteのボタンが表示されます。
つまり、実際にtweetの作成やFavする画面までの誘導が画面遷移なしなのです。
なんとシンプルで直感的!
こんなの今までなかった!
因みに前掲の画像の発言の隅に見えるスターマーク、これは自分がつけたfavoriteのマークです。
なんかかわいい!こんなデザインにも好感が持てますね。
@ユーザ名のステータス表示は、Updatesやfolloeers、followingsなどWEBと同じレベルの詳細な情報が見られます。
また、ここでfollowやUnfollow、DMの作成まで可能!
●機能的に気になる点
1.現状ではiTwitter同士でしかPNSは使えない
これはどうやらiTwitterが独自にPNSサーバ(プロキシ)を立ててPNSを実現している、ということらしいです。
様々なtwitterクライアントが相互でPNSを使えるようになるには、やはりアップルがPNSサーバを運用するのを待つ必要がありそうです(推測です・・・)。
因みに私のタイムライン上では、すでにiTwitterのプロキシを見つけられた方がいます・・・。
2.TwitPicへの投稿時の動作が独特
New tweet作成画面で写真を撮ってそのままTwitpicへの投稿ができるのは、他の多くのクライアントでも実装されている機能だ。
ただし、iTwitterでは、以下の点に注意しなくてはならないところがある。
・撮影した写真はカメラロールには残らない
・投稿時に添えたメッセージは日本語でも化けないが、それはTwitPicには反映されない(メッセージが残らない)
写真の撮影をした際にはカメラロールに画像を保存せずに、即TwitPicにアップしているためこの様な事象となっているようです。
それは、この写真を撮った直後の画面で分かります。
すぐにTwitPicのURLがメッセージ記述部分に記述され、「Uploaded」のアラートが表示されています。だから、TwitPicにメッセージが残らないのですね。
iPhone本体に写真を保存しないのが意図した仕様であるとすれば、画像投稿先はFlickrなども選べると嬉しいユーザが多いのではないかと思います。
●纏めると・・・
前述のようにとても革新的なクライアントです。
初回リリースにしては挙動は安定しているし、サクサク動く。
そして広範にわたる機能。
特にtwitterユーザにPNSを初めて体験させたという点で、
今後のtwitterクライアントの勢力図を大きく動かしそうです。