以前からiPhoneにインストールしてあるものの使っていなかったアプリ、「ServersMan」を今更ながら使ってみたら、これが想像以上に面白い。
ServersMan | iPhoneやWindows Mobileを無料でサーバーに
ServersManは簡単に言ってしまえば、iPhoneやWindows Mobileを「ポータブルな専用サーバ」にしてしまうアプリ。
これがなんと無料で公開されている。
「サーバ」と聞くとつい構えてしまいがちだけど、ServersManはとても簡単に使えるように設計されているのが特長。
そして、使ってみるとちょっとしたコツが見えてくる。
その辺を含めてレビュー!
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これがServersMan起動画面。
アイコンがいい感じ!
そしてこれがServersMan起動直後の初期設定画面。
iPhoneの仕様上、ServersManは起動している間だけしかサーバとして動作できない。
でも、セキュリティ的には、サーなとして起動させるタイミングとかWEBを公開するか、などの設定は必要なので、それをここで設定。
「My Server」の「MyStorage」は外部に公開しないファイルを保存しておくエリア。
そして「public_html」がサーバとして外部に公開するファイルを保存するエリア。
こんな風に別段の設定をせずにデフォルトの状態でのブラウザからの見え方はこんな感じ。
そして、画面下部の「ENTER」をタップするとこんな画面になる。
これは、iPhoneからでも同じように表示される。
つまり、何の設定もなしで、GPSを使って「今ここにいるよ」の情報も公開できるし、写したばかりの写真も公開できる。
もちろん、これらは公開を止めることもできるし、
HTMLを弄っていろんな見せ方をすることもできる。
その他にもストレージデバイスとして様々なファイルを保存できるし、そのビューワとしても使える。
無線でデータを配信できるメリットを活かせば、USBメモリみたいにも使える。
さて、ServersManは「サーバ」を構築するソフトなので、このデフォルトの設定で使い続けていては、やはり物足りない。
でも、やはりiPhone上でいろいろとセットアップするのは、パソコン上で作業するのと比べるとちょっと面倒。
そこで、一番いいのは、「パソコン上でファイル・ディレクトリ構造を作ってZIPにまとめて、ServersManにアップする」方法。
ServersMan上でZIPを伸張できるので、これが一番手軽だね。
なお、これがパソコン上でのファイルマネージャ。
ここまで機能ばかり書いてきたけど、「じゃぁ何が楽しいの?」って大事だよね。
それはライブ感だ。
公開したURLの内容をiPhoneでどんどん書き換えていける。
写真や音声や動画をアップするCGMサイトは多くあるけれど、自分の情報を一箇所に纏めてアップして公開するって、なかなか出来ないよね。
自分もtwitterを使っていて、出先から写真をtwitpicにアップしたりしているけれど、それを自分のサーバ=iPhoneでリアルタイムにやれるってすごいと思う。
「http://hogehoge/ に旅先の様子をアップします」と伝えれば、場所も、写真も、音声も、(iPhone3GSなら動画も)即時に纏めてアップできる。
そんな、ポータブルなマルチメディア放送局みたいなの、まだないよね。
これって、ポータブルな専用サーバだからできることだよね。
現在の、ServersManのバージョンは2.0.1b。
正直言って、インターフェイスや操作性にはいろいろ改善の余地があるな・・・、と思っていたら!今まさに「ServersMan@iPhone 3.0β」の開発が進められているそうな。
これはiPhoneOS3.0がリリースされたことによって可能になった機能の実装も多い。
例えば、
・「プッシュ通知機能」
ServersMan@iPhoneを起動していないときにほかのユーザーからアクセスがあった場合は、 iPhone上に通知する
・「ピアツーピア機能」
近くにあるiPhoneとBluetoothで通信し、ファイル転送が可能に
機能面以外にもインターフェイス・ユーザビリティの向上はかなりのものらしい。
ServersMan単体でのファイル管理や、コピペへの対応などなど・・・。
特にファイル管理の向上には期待するところが大きい。
そろそろ、ServersMan用に簡単な開発をしてみたくなってきた。
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