DIGITAL CONTENT EXPO 2008 を視察した その2

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10月25日(土)に視察したDIGITAL CONTENT EXPO 2008(略称:DC EXPO2008)のレポートの後編です(前編はこちら)。

●イベント名:DIGITAL CONTENT EXPO 2008(略称:DC EXPO2008)
●会期:2008年10月23~26日
●会場:日本科学未来館、東京国際交流館

本エントリでは、前エントリで書けなかった企画展示ゾーンの次世代コンテンツ技術展示とConTEXライブ&セミナーから、kira-ism視点で興味を惹かれたもののみを厳選してピックアップレポーティング。

今回はビデオを多用していますが、画質が悪いのはご勘弁を。
2000年に買ったデジカメの動画機能と1年前に買った携帯電話の動画機能で撮影していますので・・・・ioi

つまり貧乏金なしです。

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まずは
東京大学大学院情報理工学系研究科國吉・原田研究室の「人工知能ゴーグル」。

これは所謂HMDっぽいゴーグルですが、ポイントはその入力情報の処理にあります。視界に入ったものが何か(この例ではペンチ等)を識別し、更にそれがどのくらいの頻度で出てくるかなど、定量的な処理を行えます。

認識する対象はやはり事前に登録しておいたものだけなのですが、対象物を10秒程度カメラでさらっと映して、名称をテキスト入力するだけでOKとのこと。このあたりも「人工知能」たる所以でしょうか。
では、ビデオを観てみましょう。

さて、それではシンボルゾーンから企画展示ゾーンへ移動しましょう。

その移動通路に設置されていたのがNECディスプレイソリューション株式会社/東芝ライテック株式会社/株式会社ソリッドレイ研究所による「Digital Earth」。

フロアに映し出された美しい地球。その上を歩いて渡ると・・・、というものです。

これはフロアの上を動く物体(人間ですね)の動きに応じて、照明をインタラクティブに制御するというもの。技術には美意識も必要ですね。そうでないと「マッド・サイエンティスト」みたいな人が増えそうで恐ろしいです。科学技術は悪用しないで!という思いを持ちました。

そしてDigital Earthを抜けていよいよ企画展示ゾーンへ到着。

いろいろな展示があったのですが、まず最初に目立っていたのが、クァンウン大学次世代3Dディスプレイ研究センターの「3D背景を持つ空間映像ディスプレイ装置」。ビデオの映りがよくないのですが、非常に美しくかつ動きの早い立体が再生されていました。

なぜか、かなり高い位置にディスプレイが置かれていました、事情通の閲覧者に聞いた話では「これは下から見ないと綺麗に見えないんだよね~」とのことでした。でも確かに鮮明ではありましたね。実は詳しい仕組みは分からないのですが、発展途上の技術ということで暖かく見守りましょう。

さてさて、企画展示ゾーンで最も人が集まっていたのはヤマハ株式会社のブース。

AMNさんとお付き合いのあるブロガーにはお馴染みの「Auto Vocorder Box NetVocaloid」とご存知「TENORI-ON」です。

「Auto Vocorder Box NetVocaloid」はまだβ版。簡単に説明すればVocaloid初音ミクをオンラインで操作できるもの。素材となるボーカルを入力し、エコーやリバーブ等の様々なエフェクトのパラメータを与えてsubmitすると・・・、データとパラメータが「ヤマハのサーバで」処理された後に、クライアントに返ってくる。題材に使われていたのは、例によって「アメイジング・ブレイス」。

onlineVocaloid
Auto Vocorder Box NetVocaloidのコンソール

そして!自分的には真打登場の「TENORI-ON」。9月に行われた
AMNのブロガーズミーティングではあまり実機を触れなかったのだが、この日は実機が3台用意されていたこともあり、たっぷりと触らせていただいた。

説明を受けないと操作は分かりにくいのだが、TENORI-ONの楽しさは映像を観てもらわないと、きっと分からないと思います。TENORI-ONを開発から手がける第一人者杉井清久技師のデモンストレーションを映像に収めたものを観ていただきましょう(ファイルが細切れなのは機材がしょぼいためです。ごめんなさいごめんなさい・・・。)

いつもの如く(杉井さんにお会いしたことのない方には分からないかとは思いますが・・・)、「いい感じになってきました!」「さぁヤバイ感じになってきました!」と、体を揺らしながらノリノリで熱くデモをしていただいています。

最後に聞こえる杉井技師のキメ台詞がこれです。

「Are you a musician?」
「No,I’m an engineer!」

「楽器の苦手な自分も楽しめる楽器を作った」という杉井技師の自負です。
本当にcoolな楽器を作られたと思います。

そして最後は、自分が視察に行った25日だけのイベント「TENORI-ONと面白楽器今昔~乗り子オーケストラ」。フロアのセンターステージでTENORI-ONと伝説の楽器「ミブリ」を中心としたユニット「乗り子オーケストラ」のライブです。

まさしくこの日のメインイベントだったのですが、どこまでもヤマハさんの遊び心を感じます。

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まずは杉井技師によるTENORI-ONのデモ。ここでも熱い!

live1
live2

乗り子のステージも映像でお楽しみください。「ミブリ」は振り付けありきの楽器というすごいコンセプト。自分の席からは杉井技師のTENORI-ONが観づらかったのは少々残念。

これはミブリのデモ
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これは手作り楽器ヨネミンのデモ
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これも手作り楽器タブラのデモ
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これはezトランペット(息を吹き込まない謎のトランペット)
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これはサイレントバイオリンのデモ
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そして・・・、ここでストレージが尽きてしまい、なんと一番肝心な乗り子オーケストラのライブ映像が残せませんでした。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、あぁごめんなさい。

以上で、ちょいとお粗末でしたがDIGITAL CONTENT EXPO 2008(略称:DC EXPO2008)レポートは終了!

日本科学技術館は、いつもこのように楽しい展示・イベントをやっています。お子さんを連れて行くのもとてもよい施設だと思います。僕は小学生の時に上野の国立科学博物館に連れて行ってもらった時の興奮を思い出しました。

なんだか取り留めのないレポートになってしまいましたが、最新のテクノロジーに楽しく触れられるイベントであったことは感じ取ってもらえたのではないでしょうか。

■関連エントリ

kira-ism: OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(前編)

kira-ism: OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(後編)

kira-ism: OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(総括編)

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1件のコメント

  1. 楽器が大好き2009年1月14日 5:35 PM返信

    深夜の生放送に:YAMAHA/ヤマハ SV-120S サイレントバイオリンセット:愛曲楽器

    最近生放送でバイオリンを弾いているのですが,どうしても夜間の騒音は気になりますね。

    サイレントバイオリンでマイクに直結できれば便利ですね。

    エコーがかかればなおさらいいです。

    6万円台が最安値かな。YAMAHAは値引きしないからな。

    この辺で手をうつしかないようです。オークションも探してみますが。

    【楽天市場】YAMAHA/ヤマハ SV-120S サイレントバイオリンセット:愛曲楽器

    こっちの方が安いです。

    yahooオークションで49800円見つけました。

    7000円ですが格好が悪いですね;;

    本体のみ40000円見つけました。弓ケースいらない方はお得です。

    http://blog.inst.chu.jp/?eid=913692

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