2月19日、AMNさんとgooラボを展開するNTTレゾナント株式会社さんのご好意で、NTT R&Dフォーラム2009に入場させていただきました。
基本的にNTT関連企業の方しか入場できない技術展示会であり、これに入場させてもらえるというのはかなり貴重な機会なのです。
NTTの開発といえばNGNとか只管に堅いものを想像しがちですが、ところが「楽しい」とか「興味深い」開発が目白押しでした。
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■日時:2009年2月19~20日10:00~17:00
■主催:日本電信電話株式会社
■会場:NTT武蔵野研究開発センタ
AMNブロガーの面々が見学に訪れたのは19日の14時頃。
今回の見学は先日の「gooラボ ネットの未来プロジェクト」に続くgooラボさんで展開中の「gooラボ ネットの未来プロジェクト」第2弾としてのbloggers’ meeting。
NTT R&Dフォーラムにとっても初のブロガー招待ツアーとのこと。
さて、そこで今回のお題は「ネットの未来を探しに行こう」。
「インターネットと掛け合わせたら楽しい技術を探そう」というサブタイトル付きでしたが、そんなことも忘れて技術展示を楽しんでしまいました。
以下、この見学で目を惹いたものを挙げてみよう。
1.エモーショナルサーチ
数値で表しにくい感情的表現、例えば「かわいい」「かっこいい」、属性的表現、例えば「アクション」「ファンタジー」などを
キーワードに、映画や本、音楽等をレコメンドする技術。
これはぐにゅナビとしてgooラボで公開中。
ITmedia +D モバイルでも詳しく紹介されている。
エモーショナルサーチについては、NTTサイバーソリューション研究所の中辻さんから参加ブロガーにレクチャーをしていただきました。
2.ココde検索
ココde検索もgooラボで公開されている実験的サービスで、携帯電話での検索結果に、今いる場所・ユーザの指定した地域名についての地域情報(ブログ・)を加味した情報を反映させるもの。
この基礎技術は「地理文書検索 Geo-IR」と「モバイルスニペット生成技術」。
「地理文書検索 Geo-IR」は、検索結果を携帯電話のGPS機能を用いて、今いる地域や指定した地域名に関連した検索結果を返すもの。
「モバイルスニペット生成技術」は、携帯電話のような小さい画面でも検索結果が目的のページかすぐ分かる文章を生成する技術。
プロジェクタに映されている「概要文生成技術」がこれに相当します。
ココde検索についてはNTTサイバーソリューション研究所の戸田さんから参加ブロガーにレクチャーをしていただきました。
3.「なぜ」に答える質問応答システム
これは
検索された情報をいちいち読まなくても、答えだけをすぐに知ることができる、高精度な理由検索を実現します
(説明パンフレットより引用)
というもの。
仕組みは、新聞記事データベースやWEBから回答候補を抽出し、質問応答コーパスによって回答候補を順位付けして返すもの。
現状では基礎技術開発段階だが、平均して上位3~4位以内に正解の理由を表示できているとのこと。
まだサービス・API等の公開はされていないが、早く試してみたい技術だ。
これは、howではなく、whyに対しての回答を探し当てる技術ですね。
自分はこの技術を見て「神様を開発しようとしている」と感じました。
4.歩行発電
サブタイトルは「歩くだけで携帯機器を充電!」。なんて楽しくなる開発!
これは靴底に流体の入ったソフトタンクとタービン、発電機を仕込み、歩行時につま先のソフトタンクとかかと下のソフトタンクを踏む動作によって、流体をタービンに流し込んで発電するもの。
つまり、人間の位置エネルギーを歩行時の圧力として取り出して、電気エネルギーに変換する技術。勿論、無公害、Co2排出無し。
しばしばテレビなどで目にする圧電素子を用いた発電技術(床に圧電素子を仕込む)に対して約10倍の発電効率とのことです。
説明がもどかしいです。画像がない(撮影不可)のが残念です・・。
モバイル機器にバッテリ問題は付いて回りますが、これがあればほぼ解決ですね。
これも現状では基礎開発段階で、機器の小型化が重要なテーマ。
また、かなりアナログなイメージの面もあり、現状では歩く際の踏み心地がふわふわとした感じになり安定しないために、歩きにくいことが実用化には大きな妨げになるらしい。
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このような技術が私の目に留まりました。
これらは技サイトに順次アップされているので、時々覗いてみるといいと思います。
唯一残念だったのは、時間がなくNTT技術史料館を見られなったこと。
「タイムスリップツアー」が開催されていたので、これは参加したかった。会場で参加した方が
いやー、すごいよ。あれは有料でもいいから一般に常設で公開してほしいね。
の会話を耳にした。
それを聞いて、ますます参加したかった感が強まった。
ともあれ、NTTグループの様々な研究、それもまだ公開されていない基礎研究レベルのものまで見られたことは有意義でした。
この貴重な機会を与えてくれたAMNさんとNTTレゾナント株式会社さんの皆さん、ありがとうございました!
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「NTT R&Dフォーラム」ブロガーの皆さんの感想をご紹介します
時間が経ってしまったのですが、ネットの未来を探しに行こう「NTT R&Dフォーラム」ブロガーツアーに参加いただいたブロガーの皆さんから感想をトラックバックなどで頂いていましたので、まとめて見ました。ブロガーツアーの様子が少し伝わるのではないでしょうか。
ブロガーツアーのために研究所からお二人の研究員に来ていただき特別にプレゼンをしていただきました。gooラボで公開中のココde検索は、デモでおいしいパン屋さんとカレー屋さんを表示したことで、ブロガーの皆さんに強い印象を残したようです。
「ここde検索モバイル」は結構すごい(TSUDOI.JP つどいプロジェクト)
「ここde検索モバイル」のデモを「カレー+武蔵野市」で見せてくれた。モノ(名)+地名だったらgoogleでも検索できるじゃないか。
と単純に「ケッ何をいまさら」 と思いつつ、かつてテスティングの鬼と恐れられた俺、パン+ 「この場所で検索」をやってみた。
すると携帯の位置情報を拾って「吉祥寺 武蔵野エリア」が出たので,「どうせ、吉祥寺や三鷹のパン屋が表示されるだろうケッ」と見たら、この近辺で誰もが推薦する一番おいしい、そしてテレビでもよく紹介されるパン屋「パンステージマイ」(西東京市 富士町 東伏見駅)が上位表示されたので驚いた。
その評判のパン屋さんが、なぜ上位表示されたのか…
地域に特化「ココde検索」(n00bs)
例えばさっきのパン屋さんの検索では、「武蔵野市緑町」で見つからなかったので、武蔵野市で検索し、さらに東伏見のパン屋さんが出てきたというわけ
でも、ここで「ン?」となった方はいませんか?
東京都武蔵野市緑町で検索して、なぜ「ココde検索」エンジンは、東京都西東京市が近隣として認識できたのか?
実は、国土地理院が配布している『緯度経度DB』のおかげなんす
新しいサービスの提案をして頂いたり。
ネットの未来を探しに行こう「gooラボ ネットの未来プロジェクト」 NTT R&Dフォーラム(YASの湘南生活)
「ココde検索」って大化けするかも。
特に旅先や都内でも知らない場所に行ったときに使いたい。
* GPSと連携して
* 今までの行ったことのあるエリアを記憶して、
* 本人の活動エリアを学習して
* それ以外のエリアに行ったときには
http://blog.goo.ne.jp/labstaff/e/218bcf507d10603bbe3dabe08436410b
NTT武蔵野研究開発センターへ行ってきました!
第2回「gooラボ ネットの未来プロジェクト」 プロガーミーティングで、NTT武蔵野研究開発センターで行われたNTT R
http://chiwamama.com/2009/02/ntt-17a2.html