「gooラボ ネットの未来プロジェクト」に参加しました

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AMNさん主催のbloggers’ meeting「gooラボ ネットの未来プロジェクト」に参加してきました。

gooラボ」は

次世代検索機能をはじめ、NTT研究所が開発した新技術をいち早く活用し、その可能性を皆さまに体験して頂くための場

という、様々な基盤技術からサービスまでがここから次々と生み出される注目の技術集団というかサイト。

そのgooラボさんとタワーレコードさんとのコラボで、

「web3.0はレコメンドだ」って本当?

な感じのトークでmeetingは始まりました。

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gooラボ

■日時:2月5日 19:30~
■場所:タワーレコード渋谷店 B1F「STAGE ONE」
■協賛:エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社

さて、いきなりですが「web3.0はレコメンドだ」って考え方、実はあんまり耳にしていない気がします。

自分は、web3.0以前に「web2.0の定義はなく『web2.0的な要素』だけがある」と考えているので、ここでweb3.0の定義を持ち出されて少々面食らったというのが正直なところですが、一方で「一歩踏み込んだミーティングになりそう」と期待が高まりました。

この日の演者はgooラボさんからgooラボ全体を見ている徳永さん(写真左手)とレコメンデーション分野に注力している望月さん(写真右手)、

gooラボ演者

タワーレコードさんからバイヤー田中さん(写真左手)と副店長勝原さん(写真右手)

タワレコ演者

という豪華メンバー。

とは言うものの、だんだんと自分の期待していた内容からは少々離れて「タワーレコードがやっているレコメンデーション、やるべきレコメンデーション」の色彩が強まっていった。

自分が最も興味を持ったやり取りは、meetingの冒頭にあった。

タワレコ田中さんの

gooラボさんの考えているレコメンデーションとは?

との問いかけに対して、

gooラボ望月さんより、基本的な考え方の説明が非常によかった。

それは

レコメンデーションに必要な基本的な要素を段階的に挙げると、
1.性別・年齢・居住地等プロフィール(*)
2.趣味・持ち物等属性
3.最近に買ったもの・今聴いている音楽、今読んでいる本等→Amazonの購買履歴や検索サイトの検索履歴等
である。

現在は次の段階に入っており、「今接触しているコンテンツに近い(似ている)もの」、例えばYoutubeのお奨めなどが重要になっている。

gooの基幹技術である検索は(広告リンクも含めて)それ自体が広義のレコメンデーションある、と考えている。

現在の検索エンジンは「多くの検索結果をベースにしたレコメンデーション」である。

技術的課題は「精度」である。

*:調査業界ではこれらをまとめて「フェース項目」なんて呼びますね

ここで自分は深く納得しました。
そして、gooの検索についての基本的な考え方が垣間見えたことで、かなり満足してしまいました。

一方、タワーレコードが得意とするリアル店舗でのレコメンデーションについてはタワレコ田中さんから説明がありました。

レコメンデーションの方法については目新しいこともそう多くはなかったのですが、「何をレコメンデーションするか」という部分が自分の想像以上に数値・データ化できない職人芸の世界であることに驚かされました。

最後の総括的なコメントとして、
タワーレコード側からは

・しっかりとレコメンデーションできなくなったらタワーレコードは終わりである。
・実店舗内での検索性の向上が今後のテーマ
・タワーレコード的には、まだ実店舗も安泰と感じた

gooラボ側からは

・インターネットでもリアルでも全てレコメンデーションである
・レコメンデーションには信頼性がとても重要である
・レコメンデーションのstepは[input(要素・要因の扱い方]→[解析]→[output(レコメンドするスタイルや頻度など)]

といった感じ。

gooラボの技術的な考え方は、gooラボ徳永さんによるマトリクスにプロットした資料での説明もありよく理解できました。
また、その内容には非常に共感しました(自分がリサーチ会社にいたせいか?)。

マトリクス

そんなこともあり、懇親会での徳永さんとの会話は短い時間でしたが、とても刺激的でした。

今回のbloggers’ meetingでの自分の中で確立した考えは

■リアルのレコメンデーション・・・将来を見通すバイヤーの主観

■インターネットのレコメンデーション・・・過去(これからは「現状」も)の実績から将来を予測する客観

と、両者が非常に対照的な存在であるとのことです。

残念なことは、レコメンデーションにおいてのインターネットとリアルの「融合」とか「補完」といったことについては、双方とも噛み合った発言が出来なかったかなー、と感じたことでした。

あまりに長文になったので省略しますが、もっと共通点のあるものと自分は思っていたので、その認識が変えられたということが、このbloggers’ meetingの個人的な成果と思います。

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2件のコメント

  1. gooラボ スタッフブログ2009年2月17日 10:44 AM返信

    「gooラボ ネットの未来プロジェクト」ブロガーミーティングを行いました

    「gooラボ ネットの未来プロジェクト」の第一弾イベントとして、レコメンデーションをテーマにしたブロガーミーティングを行いました。イベントに足を運んで頂いた皆さん、ありがとうございました。

    レコメンデーションとは、ユーザーにあった商品や情報をオススメすること。店員さんによるポップなどリアルなレコメンデーションで音楽ファンを掴むタワーレコードのスタッフのお話を聞き、参加者の皆さんと一緒に新たなレコメンデーションの可能性を考えました。

    会場はタワーレコード渋谷店の地下一階のイベントスペース。ステージに未来プロジェクトのウェブページをプロジェクタで投影(よろしければ「今、ネットに必要な」何かを一言コメントで投稿してください)。

    ウェブのレコメンデーションサービスの現状や機能について、gooラボの研究者から説明しました。タワーレコードの副店長さん、バイヤーさんからは、ポップの書き方など店舗でのオススメの秘訣をお話いただきました。「直感」「ピンとくる」という言葉が印象的でした。

    イベントスペースは、普段はコンサートを行っているので、ステージとフロアの間には「ダイブしないくでください」の注意書きとともに、頑丈な仕切りがありました。

    グループワークの発表はステージで。ちょっとアーティスト気分?

    【参加して頂いた皆さんのブログエントリー】
    ・「gooラボ ネットの未来プロジェクト」ブロガーミーティングへの参加(Tech Collab)
    ・「ブロガーミーティング」なるものに初めて参加してみた。(My Life As A Metaller)
    ・gooラボ×タワレコ ブロガーミーティング(aKio wAtanabE)
    ・gooラボ ネットの未来プロジェクトブロガーミーティングに行ってきた(一人暮らしなうさこ日記)
    ・「gooラボ ネットの未来プロジェクト」ブロガーミーティング(KAMMY’S HOMEPAGE 写真館)
    ・タワレコのレコメンデーションからネットの未来を考える(Digital Life Innovator)
    ・ーOOO-レコメンドの「リアル」と「ウェブ」(あんだんご ーOOO-)
    ・「gooラボ ネットの未来プロジェクト」ブロガーミーティングに参加!(いつかきっとドットコム)
    ・第1回「gooラボ ネットの未来プロジェクト」(Bianchiの徒然ブログ)

    http://blog.goo.ne.jp/labstaff/e/f7ebcc01d543e5c3aa7dbaea30f55461

  2. ジャンクワードの森2009年2月16日 11:26 PM返信

    「gooラボ ネットの未来プロジェクト」でレコメンデーションを考えた

    レポートが遅れ気味になっていますが、かれこれ10日以上前の2…

    http://blog.junkword.net/2009/02/goo.html

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