これまでに「OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(前編)」、「OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(後編)」、とOTODUST2のレポートをお送りしました。
今回は、OTODUST2を観て思ったことを纏めてみます。
観客としての参加だったので、ちょっと上から目線になっちゃうですが、何卒ご容赦を・・・。
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【– 個人的総括1 –】
自分も実はテクノポップは好きで、その上(後述するように)音楽ガジェットは好きだし、勿論TENORI-ONもいろんな面から好きです。
でも、只管に強いビートやリフのシーケンスを繰り返しているだけの音楽は、やはりつまらないと感じます。
優れた音楽作品は、やはりメロディが優れているものだと自分は思うのです。
「メロディメイカー」という賛辞はあっても「ビートメイカー」という言葉は聞いたことが無いです。
そして、観衆の前でプレイするには、プレイヤー自身の「華」も必要と思います。
付け加えれば、プロスポーツの選手にも同様のことが言えると思います。
「その『華』って何?」と思う人が多いかと思います。
自分の定義で言えば「観衆を惹きつけるもの」です。
TENORI-ONで言えば、楽曲の素晴らしさは当たり前として、プレイヤーの視覚的パフォーマンスもかなり重要かと思います。
今回感じたのは
1.プレイヤーが楽しそう
やっぱり、自然に体が動いてプレイしているほうが、観ている方も一緒にノれる。2.TENORI-ONはその光るディスプレイが特長。これはなるべく観衆に見せたい。
3.ちょっとしたものでもいいので、何かの演出
といったところです。
DS-10などは、テーブルにおいて身をかがめてプレイすることが多いので、1の点でやや不利でしょうか。
とは言え、この点ではギターやドラムなどが圧倒的に優位ですね。
エイプリルズさんのステージは一番楽しそうだったもんなぁ・・・。
2,3の点においてはmionさんが傑出していましたね。
3の演出という意味では、VJという手法で(そもそも自分でVJやったのはこの人だけでしたが)観衆を沸かせた
RUBYORLAさんがすごかったです。曲もVJもすごかった・・・。
以上の視点で、OTODUST2で傑出した存在だったのは、mionさんとRUBYORLAさんでした。
【– 個人的総括2 –】
音楽ガジェットは、以下のように大きく2種類に分けられると思います。
・音楽を知っている人に新しい表現手段を与える
・音楽初心者に、その音楽感性の表現をサポートする
当てはめてみれば、DS-10は前者、TENORI-ONは後者でしょうか。
TENORI-ONは感性を全て受け止めてくれるハードとして、凄いと身をもって感じました。
機能も外観も、そのデザイン全てが計算されて作られたものであるが故なのでしょう。
岩井さんの感性とそれを実現していくYAMAHAさんの力量が、TENORI-ONを生み出したということですね。
最後に、前述の「総括1」とも関わるのですが、ぜひともTENORI-ONには無線接続機能を搭載して欲しいです。
そうすると、プレイヤーはもっと身軽にステージを動けるはず。
MIDIで同期するならば、BlueToothで充分でないでしょうか。おそらく、チップの価格もどんどん下がっているはずですし。
【– 個人的総括3 –】
イベントとしてのOTODUST2、とても楽しかったです。
でも、更なる期待を込めて、ちょっとだけコメントを。
・コンテンツを詰め込みすぎ
・上記によって、時間が押し過ぎた
この2点だけが惜しかったです・・・。
一カ月おきぐらいの定例イベントにして、もっと軽くカジュアルに開催するようにすると、もっといろんないい効果が生まれると思います。
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ともあれ、「よかった、たのしかった」の思いで一杯です。
スタッフの方々、プレイヤーの方々、ありがとうございました!!
■関連エントリ
kira-ism: OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(前編)
kira-ism: OTODUST2でTENORI-ONに燃えた!(後編)
kira-ism: DIGITAL CONTENT EXPO 2008 を視察した その2
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