その昔、自分が2回目の転職をした頃、世間ではビジネスモデル特許がもてはやされていた。自分もその転職先でビジネスモデルに関わる調べ物などをしていた。「なんでこんなのが特許になるかな~?」というものがいろいろあったっけ。例えば、コーヒーショップ(だったと思う)の席の配置の仕方なんていうものもあった。そのビジネスモデルの代表格として挙げられていたのが、AMAZONの1-Click特許だ。これが再審理されることが決まったとのリリースがCNETから。
米特許商標庁は、Amazon.comの「1-Click」オンライン購入技術に対する特許の正当性を、同様の技術特許がAmazonより先に申請されていたと主張するニュージーランドの俳優の申し立てに照らして、再審理することを決めた。
Amazonの1-Clickは、同サイトにアカウントを開いているユーザーが、1回のクリックで商品を購入できるという技術だ。同技術に対する特許は1998年に認められていたが、 Amazonは2005年に、ライバル企業のBarnes & Nobleが自社サイトでこれと似たシステムを取り入れようとしたのを阻止するため訴訟を起こし、大いに物議をかもした。
この特許が成立したのは2005年11月と、意外と最近のことであったようで、ちょっと驚いた。
Sponsored Link
これが再審理となったのは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」(自分は映画も観ていないし、本も読んでないけど)に小さな役で出演した俳優であるPeterCalveley氏が、Amazonの申請が認められる18カ月前の1998年3月に、同様の技術の特許申請が行われていた事実に基づき、特許商標庁に同件の審議を再開を申し立て、これが受理されたことによる。
しかし、「Amazonの申請が認められる18カ月前の1998年3月に、同様の技術の特許申請が行われていた事実」って、何で今頃・・・。審理の開始時点で分かるはずのことだと思うのだが・・・。しかも、「同様の技術の特許申請」をしたのは誰で、その本人は今まで何をしていたのだろうかという、疑問が残る。
もっと詳細を知りたい。
Sponsored Link
Algernonさん こんばんわ!
こういう審査って、大変そうですね。かなり大掛かりなものであったり、それもずっと昔まで遡って調べなければならなかったり・・・。
先発明主義の方が審査は大変なんですね、きっと。先願主義なら届けた時ははっきりしてるから。
さすが、Algernonさん、博識&分析力ありですね!
http://kira-ism.seesaa.net/
お久しぶりです。
この話は米国の先発明主義に原因がありそうですね。既にご存知の事かと思いますが、日本や欧州は先願主義で「先に出願した方が勝ち」ですが、米国だけは「先に発明した方が勝ち」です。しかも、その発明した時期の技術レベルに遡って、新規性があるかどうかを審議するようで、結局、ここが今までかかってしまったと言う事の様にも読み取れます。
発明した時期と、特許成立の時期にタイムラグが生じるのは、日本も米国も変わりませんが、競合特許の審査請求に対してもタイムラグが生じてしまうのは(発明時期に遡及して審査)、先発明主義特有の問題とも言えそうです。
http://algercg.cocolog-nifty.com/cg/