業界の人がどう思うか知らないが、自分は商品化に賛成できない新メディアについての記事がNIKKEI NETから。
出版取次最大手の日本出版販売(日販)は9月、48時間限定で鑑賞可能なDVDを発売する。開封後、ディスク表面の特殊な素材が化学変化を起こし、データを読み取れなくする米社の技術を活用する。レンタルと異なり返却せずに済むうえ、身近なコンビニエンスストアで買える利便性から、映像ソフトの新たな販路に育ちそうだ。
その商品名は「48(よんぱち)DVD」。何年か前にこの開発が進められているという記事を見た覚えがあるが、それが遂に実用化された訳だ。
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その開発の記事を見た時から非常に疑問というか心配をしていることがある。それはDVDメディアが使い捨てになるということだ。48DVDはパッケージを開いてから48時間後には捨てることになる。48DVDが普及するのに比例して、廃棄されるDVD(48DVD以外も含む)が増える。大量に廃棄されるDVDはどのように捨てたらいいのだろうか。
今でも、必要なくなったCDをどう処分したらいいか分からない人は多いだろう。実は自分も分からない。CD/DVDはポリカーボネートを主な素材として作られているので、自分は不燃物として処分している。CD/DVDも単に廃棄するのではなく、リサイクルすることはできないのだろうか。
リサイクルのシステムまでを構築しての商品化ならば素晴らしいと思うのだが、より一層に省資源・省エネルギーが求められる時代に、リサイクルできない商品を開発するということには賛成できない。開発側の意識はどうなっているのか、訊いてみたい。
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【2005年8月23日追記】
日本出版販売のサイトを見てみると、なんと!このリサイクルについての記述がありました。日販さん、ごめんなさい。
48(よんぱち)DVDは完全なリサイクルが可能です。ご購入された商品に返信用封筒が同封されていますので、もし視聴後のディスクがご不要であれば、返信用封筒に入れて郵便ポストへ投函してください。送料は無料です。
やはり、そのくらいのことは考えていたようです。でも、このリサイクルについての記述を他のどこでも見たことがありません。自分が見落としているだけかもしれないけれど、世間一般ではやっぱりリサイクルの位置付けは低く考えられているのかな・・・。
そもそもレンタル店に行く時間のない人が、わざわざ使用済みのDVDを梱包して、郵便局に持っていくとは思えないんだけどな・・・・。リサイクルした人にキャッシュバックが出るくらいにしないと、効果ないだろう。
48時間でDVDが消える?
48時間で消えるDVD、600円で発売出版取り次ぎ大手の日本出版販売は、開封後48時間程度で再生できなくなるDVD「48(よんぱち)DVD」を、9月17日に首都圏のコンビニで発売する。税込み600円と安価だが、レンタルと違って返却不要なのが売りだ。
米FlexPlay Technologiesの…
そんなに観てほしくないわけ?
書籍取次大手の日販(日本出版販売)が、新しいメディアとして「48(よんぱち)DVD」なるものを販売するとのこと。
開封するとDVDの記録面が空気と反応して、48時間後には再生できなくなるという代物です。ちなみにこの技術自体は、アメリカの企業が開発したもののようです。
値段は1枚600円で、コンビニや楽天で購入できるそうです。
しかし。。。ブロードバンド配信なら、「好きなときに観たいものを観ることができる」わけですし、何度も繰り返し観たいものならば、通常のDVDを購入することで、所有欲も満たすことができますよね。それにくらべてこの「48DVD」というのは、いったいどのあたりにメリットがあるんでしょうか?そのあたり、日販のサイトを見ると、
「日々多忙なサラリーマンやOLさんに」
…レンタル屋さんに行ってる時間がないということ?そんな人たちのためにあるのがブロードバンドやペイパービューなのでは?
「気軽なプレゼントに」
…2日でただの円盤になるようなモノを欲しがる人はいるんでしょうか?
「見終わったDVDはまとめて同封の返信用封筒に入れて投函してください」
…そんなぁ、メンドくさい。
こんな感じです。ユーザー側からはほとんどメリットが見出せません。むしろ、送り手(販売)の側に都合のよいメディアなのでしょう。
でも、彼らの言うところの「コンテンツ」を、そこまでしてユーザーの手元に残さないようにしたい、というのであれば、
いっそそんな商売から手を引いたらいかがですか?