同じような内容の広告メールをインターネットで無差別に送りつければ、それはスパムとして扱われ、その配信に関わった者はスパマーとして、その後は警戒されることだろう。
では、これがインターネットの広告メールではなく、テレビCMだったらどうなのだろう。許されてしまうのか?更にそれは自慢のタネとなるのだろうか?
そんなプレスリリースが「株式会社大広」から出されていた。
西日本電信電話株式会社兵庫支店が「1日で最も多くのTVCM素材が流れたギネス記録更新」を申請し、6月17日付で、「1日(8時間)で最も多く流れた同じ商品のCM部門」において、ギネス・ワールド・レコードとして認定されました。
西日本電信電話株式会社兵庫支店では、同社のブロードバンド関連商品を昨年(2004年)12月11日(土)の新聞折込チラシで訴求し、その折込チラシへの誘引を図る目的で、5時間で24タイプのTVCMの放映【放送局:サンテレビ(兵庫県の独立U局)】を行いました。その一環として、ギネス記録に記録更新の申請をし、認定されました。
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確かに、キャンペーンなどでCMやチラシなどに集中的に出稿することは、広告の手法として別段珍しいことではない。「ああ、またこのCMか、しつこいな」と思ったことは、ほとんどの人が経験しているだろう。それが「まともな」広告戦略として認められるのは、どこまでなのだろう。スパム扱いされたテレビ広告は今のところないとは思うが、やはり、スパムとされるところの臨界点はあるような気がする。
この事例では、独立系UHF局で5時間に24タイプ24本のCMを流し、それがギネスレコードとして認められたと、プレスリリースで謳っている。極論かもしれないが、アングラ系の媒体が「うちはスパムもやりますよ~」といっているように感じてしまう。
今回の件については、話題作りとしてはいいのかもしれない(実質的にスパムかどうかは、そのテレビCMを見てはいないのでなんとも言えない)。大広さんもちゃんとした広告代理店なので、そういう悪気はないと思う。
でも今後、通信と放送の融合(この言葉もすでに死語か?)が進むと、インターネットという情報発信の容易な媒体以外に、テレビやラジオといった放送媒体からもスパムが出現するのかもしれない。毎日ポストに投げ込まれていくアダルト系・マンション売買系等のチラシも、スパムと呼ばれることはないけれど、実質的にスパムだな。世の中の媒体全てにスパムがあふれていく・・・なんてことになったら、いやだなぁ。
単に自分がスパムに過敏に反応しているだけなのかな?
各媒体の広告業界の人は、このプレスリリースについてどう思っているのだろう。コメント欄に感想・見解を「個人的な見解」をばしばし書いてもらえたらありがたい。
okadaさん
TBありがとうございます
もしも自分が個人事業主みたいな感じで、BtoCな仕事をしていたらどうだろう?と仮定して考えました。自分も「広告とは!」という知識・見識がないと、やっぱりスパム的な方法を選んでしまうのかも・・・、と思いました。
きっとそこで、「こういう広告手段がありますよ」って提案をしてくるのが広告代理店さんのお仕事の一部じゃないかな・・・と考えながら、コメントを拝見しました。
http://kira-ism.seesaa.net/
okadaです。コメントありがとうございました。スパムという言葉に過剰反応して、つい愚痴を書いてしまいました。トラバします。
広告主はともかく代理店は正直スパムには無自覚だと思います。というかスパムこそ広告と思ってる気もします。
http://blog.livedoor.jp/kiyo_okada/
スパムいろいろ
メールにはじまりトラバやコメント、DM、ポスティングチラシなどなどスパムもいろいろである。
スパムとはちょっと違うかもしれないが、弊社には「問合せスパム」もよく来る。同業者からの電話や資料請求などホントに困ったものである。そのため現在は全ての新規お問合せ….
http://blog.livedoor.jp/kiyo_okada/archives/50126082.html