昨日のkira-ism: MobsterWorldのスパム蔓延について思うことについて、ブログでのコメントやついったーでのつぶやきをいただいた。
自分でも、書いた後から「何かが足りないな」と感じていた部分もあり、いただいたそれらのコメントが非常に参考になったので、それらを纏めてみた。
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まず、Hitさんがありがたいことにエントリを起こしてくれた。
これ、非常に示唆に富んでいるものなので、是非読んでいただきたい。
自称わかっているつもりのわかっていない人はわかっていないことを自覚している人よりも引っかかりやすい – Yet another my Posterous blog
このエントリで、
基本的には kira さんと私は同じ意見のようだが、表現が違う。彼は「インターネットリテラシーが高い人」と書いているが、私は「インターネットリテラシーが高そうに見えるが実はよくわかっていない人」と表現している。
と指摘を受けて、「自分の考察が少し浅かったな、表現もややマイルドだったのかもしれない」と思わされた。
また、特に指摘は受けていないが、文章が稚拙だなぁ・・・とも反省した。
それはつまり、自分の意図が伝わりにくく、誤解されかねないということでもある。
特に、自分の考察が浅いなーと反省したのは、自分がが引用した@jetdaisukeさんの
例のイケナイURLを踏んでしまった知り合いはみんな英語が得意だという共通性。
に対する、Hitさんの
英語が得意ならば、いや英語が得意ではない私レベルでも100%怪しいと思える文面なのだから、あれに引っかかるということは英語力なしと考えてもいいだろう。英語が得意ではなく、英語を見慣れていて得意な気になっているというところかな。
という指摘。
確かに、それほど英語が得意ではない自分ですら、あのspamDMの英語のテキストを見て「これはまともなメッセージではない」とすぐに判断できた。
それならば「自分よりも英語の得意な人はどうだったの?」と考察して、文章を書くべきだっただろう。
ただ、英語が得意な層とインターネットリテラシーの高い層がそれほど重なっていないから、このトラップに引っかかった人が多かったのではないかな、とは今でも思っている。
そして、自分が全く気が付いていなかった視点を示してくれたのが@faultierさん。
Twitterが、見知らぬサービスにアクセスするのに対する敷居を下げてしまった、というのが大きい気がするけどなー。みんなTL上で流行ってるものにとりあえず登録してみる癖が付き始めてる気がする。
確かにそんな感じで引っかかってしまったらしき方もいた(延々とMobsterWorldのゲームをしていた)。
@faultierさんの指摘は、この怪しげなDMを鵜呑みにしてOAuthの認証をOKし、そのゲームまでやってしまう(インターネットリテラシーが高いと思われる)層がいることについて、その全てではないにしても、背景の一端を言い当てていると思う。
これには自分は全く気が付かなかった。
一つ言い訳をすれば、自分はその手の怪しげなものには決して手を出さないし、それでも興味がある場合には念入りに調べてからアクセスしてみる位の姿勢でいるので、見知らぬサービスにひょいと飛び乗る感覚が全く分からないからかもしれない。
その他にも、ついったー上で「自分も気をつけようと思った」的なコメントをいただいた。
そう、どんなエキスパートでも気を緩めれば罠に嵌るということだ。
今回、それなりにリテラシーが高い(はずの)専門家でも「うっかり」とか「油断した」系のミスをしてしまった好例になってしまったのが、誠 Biz.IDさん。
しかし潔く失敗を認め、状況を説明し、そのリカバリも素早かった(リカバリにもちょっとミスがあったが)ことで、自分の中ではその姿勢に寧ろ高感度が上がった。
詳しくはこのリンク先を参照↓。
誠 Biz.ID:なぜ誠 Biz.ID公式Twitterアカウントがスパムの踏み台にされたのか
纏めると当たり前過ぎてつまらないのだけれど、
「本当にリテラシーが高い層は、この程度のトラップには引っかからない」
「インターネットリテラシーが高い人でも、油断をした瞬間に普通の人」
というのが、指摘を受けつつ再度考えての感想だ。
そして、ついったー界隈ではこの手のトラップに対する注意力が一段階上がったはずだと、前向きに捉えたい。
インターネットは、安全を約束されたものではないし、誰も守ってくれない。
リテラシーのレベルなんか関係なく、常に油断しないことが大切だね。
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