CEATEC JAPAN 2008~最先端IT・エレクトロニクス総合展を視察してきました。
時間が限られていることと、このブログでは主にインターネット/ITにフォーカスしてのエントリを書いていることから、今回は「今後の技術・マーケットの動向を示唆するもの」「自分の興味のある技術」に絞って会場を回った。
また、自分はCEATECの前身にあたるエレクトロニクスショー(通称エレショー)には何度か行っており、その後のCEATECへの改変の経緯も大体理解していたので、「CEATECになってどんな風に変わったのか?」ということも気にしながらの視察であった。
また、今回は初めてAMNさんのお陰で頂けたプレスパスを携えての視察であり、まずはのんびりとプレスセンターで巡回ルートを練ってからの会場入りだった。プレスセンターは施設・サービス・雰囲気ともとてもよいものだった。
さて、それでは今回のCEATECをkira-ism視点でご案内しましょう。
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(1)村田製作所
まず興味本位もあって見たかったのが村田製作所の「ムラタセイコちゃん」。あのムラタセイサク君の母方の従姉妹という設定の一輪車ロボット。すでにテレビで紹介されていたので知ってはいたものの、やはり実物を見たかった。
デモを見たかったのだが、時間が合わず断念。しかし、ブースでは写真のように展示をしておいてくれたので、動く様子は分かった。テレビで見た説明では「まだまっすぐしか走れない」との事だったが、それでもすごいなぁ、という印象。
このジャイロセンサーとそのデータに応じたモーター制御。デバイスメーカーであるが故に、CM以外では一般層には知られていない会社だが、そのポテンシャルは高い。
なお、事前のテレビでの報道もあったせいか、(デモもしていないのに)ものすごい人だかりのブースだった。
(2)モバイルコンピューティングプラザ
ここはインテルと日経BP社が出展しているブース。モバイルコンピューティングに関わるもろもろのものが展示されていた。今回注目していたブースだ。
これは残念ながらメーカー名を失念してしまったのだが、海外(確かアジア)輸出用のUMPC。MPUにATOMを使っている。大きさを比較するものがないので分かりにくいが、もっとも小さなマシンだった。
ディスプレイ周りがごついのは、ディスプレイを反転させてタッチパネルとして使える仕様であるため。外周にはポインタや輝度調整などのスイッチがあり、強度補強の意味もあり、このような形になったとのこと。
しかし、あまりにも小さい。小さいマシンが好きな自分でもこれは使いたくない感じ。パームレストもない。完全に業務仕様(出先で見積もりを見せたりとか)だ。電車の中でのブログ書きにも無理だろう。ともあれ、相応のマシンパワーと機能を持ってこのサイズに詰め込むのはすごいことだな。
これはモバイルギア周りのアクセサリ等の展示。
宝飾品スタイルのUSBメモリ(ノベルティ用か?)やケース・ストラップの類がショーケース内に並べられていた。
また、すぐ傍では、素敵なデザインのUMPCサイズのPCバッグやインナーバッグがいくつも置かれており、今後はペリフェラルだけでなく、アクセサリ的なものまで含めて、モバイル系の市場が広がる事を明快に示していた。
これはインテルのノートPC用のWiMAX & WiFIコンボモジュール。
これを実装するとこんな風になる↓。
これはいわゆるSSDの本体。なんか自分のイメージしていたものと違う~。
これは試作レベルと思われるATOMを搭載したモバイル端末。きっとiPodをビジネス向けにシフトさせたようなものを考えているんだろうなぁ。インテルのイメージする端末増が伺えて面白い。
そして!
個人的に最も「おお!」と思ったのがこれ。
それには次のような理由がある。このCEATECに先立って行われたAMNの「ThinkPadブロガーズミーティング」で、「EeePCのようなネットブックのラインナップは検討されているのか?」との質問に対して、Lenovo Japanの方は「検討はしているが、何も決まったものはない。また、ThinkPadの基準に合うものか否かで、ThinkPadブランドに含まれるかどうかも変わる。」との回答をしていた。
それに対してのLenovo Japanの方向性がここで明らかになった。
Lenovo Japanのプロダクトはペリフェラルと一部の保守サービスを除けば、パソコンとワークステーションだけで、その全てはThink Padブランドだ。そこに非パソコン端末が新ブランドでリリースされることがここから推察される。
この分野では後発のLenovo Japanの動きには注目しておきたい。
(3)ライフコンテンツフロンティア
ここは複数の企業による合同展示ブース。
ここで気になったのはやはりヤマハの展示。それももちろんTENORI-ON。
プレイシーンはこちら↓(3gpファイルです)。
これほしいなぁ。でも、手にしたらもう夜も眠れず触り続けてしまいそうで怖い。
(4)その他気になったブース
以上は、モバイル系・ガジェット系でビジネス的に広がりの感じるものをキーデバイスからプロダクトまでレポートしてきたが、以下はもっと個人的な興味で訪れたブースをレポート!
これは自動車の中。名門スピーカーメーカー「BOSE」の車載オーディオシステムを体験してきた。
搭載スピーカーの数は11個と特別に多いわけではないが、その音を全て反射音として音場を形成するように設計されているとのこと。勿論音は超リアル。不思議なことに頭の位置を変えても、音量などに変化はない。これがすごいところだった。
うーん、言葉で説明するのは難しいなぁ。
会場で女性からものすごい嬌声を浴び、全身を触られていたうらやましいのがこいつ↓(3gpファイルです)。
こいつはビジネスデザイン研究所のブースにいたPLEO。
全身にセンサーがあり、ユーザのタッチや行動に対してインタラクティブに反応する。そして、その仕草がめちゃめちゃかわいい。おなかをこちょこちょしたら「くすぐったいよー」という感じで身をくねらせてきた!
一言で言えばアイボの超進化版というイメージ。
とはいえ、一週間も触っていたら飽きてしまいそうな気もするけど・・・。
ちなみに今年のギフトショーでは最優秀賞(グランプリかな)を獲得したそうな。
この会社はインタラクティブな人工知能的な部分に強みがあるとのことで、ブースには「よりそいifbot」なる人間と言葉のやり取りができるロボットが展示されていた。将来的に人間を「癒す」テクノロジーの萌芽になるのかもしれないと感じた。
最後にニッチな情報を。
来場者の満足度調査をアダムスコミュニケーションがやっていた。この会社はかつての同業社(ネットリサーチ)なので「なんでこの会社がCEATECに?」と疑問に思ってブースを訪問した。
「展示会のCS調査とはいいところに目をつけたなー」とは思ったが、ずばり言ってその手法には改善の余地がいろいろあった。どうしたらいいのかは教えてあげないけど。
と、このブログ始まって以来の長文エントリとなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
お礼にこの写真を最後に貼っておきます。閉演時のインクリメントPのコンパニオンの皆さんです。
ありがとうございます!。
CEATEC JAPANでPRESSになる♪
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