SFチックな技術の実用化の素晴らしさか、管理社会への警鐘か、判断が微妙なニュースがasahi.comから。
米オハイオ州にあるセキュリティー会社シティーウオッチャー・ドットコムが、会社の特定の部屋に入る従業員2人の体内に米粒大のID(認証)チップを埋め込んだ。専用装置がチップの発するラジオ周波数を読み取り、部屋の鍵が解除される。
つまりはセキュリティのためのIDカードや鍵等のより進化形といえるかもしれない。
2人とともにチップを埋め込んだショーン・ダークス社長によると、前腕部の皮下に注射のように挿入され、外からは見えない。同社は顧客の監視カメラのビデオを保存しており、部屋に入室する必要のある従業員2人が埋め込みに同意した。
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以前に「治安の悪い某国では、腕時計を強奪する時に、抵抗する被害者の腕ごと切り取ってしまう」という話(実話ではなく、例え話だと思う)を聞いたことがある。このIDチップの場合も、腕ごと切り取られたらお終いだなぁ、肉体的な被害も大きいなぁ、などと思った。
救急医療の分野でも導入が検討されているらしい。すでに米食品医薬品局(FDA)の承認を受けており、
病院では意識不明で運ばれた患者の名前、血液型、病歴を調べるために時間がかかることもある。かかりつけの病院で患者の同意を得てチップを埋め込んでおけば、こうした情報がすぐに得られるという。
とのことだ。
記事は
今後、追跡装置との一体化は可能とみられ、使用方法によっては問題が生じることも考えられる。
とのコメントで末尾を締めくくっている。高度なテクノロジーは常にこのような、陽と陰の2面性を持っている。
写真は、人体埋め込み用のIDチップ(ベリチップ社提供)だ。訳もなく、何となく怖いイメージを持ってしまうのは、僕だけだろうか。
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