以前のエントリで書いた様に、自分はパソコンのバックアップはまるっとディスクイメージで保存派です。
差分バックアップも可能ですが、リアルタイムのバックアップはなかなか難しいですね。
4月16日にソースネクスト株式会社が取り扱いを開始したBackblazeは、なんと自動でミラーリングバックアップを容量無制限でクラウドに保存してくれるという、これまでになかった驚愕のサービス。
しかも、3990円/年(1日当たり約11円)という一般個人を狙った価格設定としてもかなり安価ですね。
即申し込もうとしましたが、15日無料で使える体験版(期間制限があるだけで本サービスと内容は同じ)が提供されていたので、まずは自分の環境で使えるかの検証を行いました、というか行なっている最中です。
「初回は1週間から2週間かかることもある」との案内がありましたが、現在約18時間経過してやはりまだバックアップ中です。#終了したら、所要時間など追記しますね
#バックアップ完了までのレビューはBackblazeの初回バックアップ完了。パソコンのバックアップスタイルは変わった。として別エントリにしました。
そんなBackblazeのインストールからバックアップまでをまとめました。
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Backbalzeは以前から海外で展開されていたWindows/Macintoshに対応したサービスで、日本での販売をソースネクストが担当するようになった(販売代理店?)もので、購入・契約に関わる以外のアカウント登録などは本家Backblazeサイトで管理されます。
Backblazeのサイトもプログラムそのものも日本語を含む多言語化されているので心配ありません。
製品の説明やサポート、購入のページも、ソースネクストはもちろん、Backblazeも日本語化されています(ソースネクストからではなく、直接に本家Backblazeからも購入可能です)。
ちなみに本家Backblazeでの購入は$3.96/年(他のプランもあり)なので、3990円/年のソースネクストからの購入がお得ですね。
そして今なら、SOURCENEXT eSHOP:Backblaze 1年版 割引券プレゼント(「Backblaze 1年版」購入で1,000円分の割引券1枚をプレゼント)だそうです。
体験版のダウンロード・インストール
まずはソースネクスト:無料コンテンツ Backblazeのページで「Backblaze体験版無料ダウンロード」をクリックしてBackblazeの登録ページに移動します。
メールアドレスとパスワードを登録したら、インストールファイルをダウンロードできます。
インストールファイルをクリックすればインストール開始です。
バックアップのタイミングではなく、この時にバックアップするドライブの分析(ドライブ構成や対象ファイルの確認等?)を行うためちょっと時間がかかります。自分の場合は5分以上かかりました。
最後に分析結果が表示されます。バックアップ対象ファイルが結構少なくて驚きました。バックアップ対象ではないファイルが多いせいでしょうか(バックアップ対象外のファイルはOSのシステムファイル、ISO、VMC VHD VMSN、SYS、EXEなど)。
参考までに、今回のパソコンはCドライブの空き容量が5.46/41.7GB、Dドライブが6.36/27.8GBです。もう余裕がありません・・・。
初回バックアップ
インストール完了画面でOKをクリックすると、そのままバックアップ開始です。何の設定もしていない状態で始まるのは気になりましたが、不慣れなユーザの敷居を下げるためでしょうか。
しかし、バックアップ開始後でも右下の設定ボタンで設定の変更は可能でした。一時中断もできるし。
マシン負荷の大きい初回バックアップですが、この時はFirefoxとTwitterクライアントを起動しつつ、テキストエディタで作業をしていましたが、たまにもっさりした瞬間はありましたが、特にマシン不可が重くなった感じはしませんでした。
その後、常駐系以外のアプリケーションを終了して30分ほど経過した時点のマシンの負荷をタスクマネージャで確認してみると、CPUは20~40%を行き来し、時々50~60%に達しました。
通信は断続的ですね。
Backblazeのメリット・デメリット
詳細はサイトで確認してもらうとして、自分の着目したところを。
●メリット
- 自動/手動でミラーリングバックアップ
- 容量無制限
- 外付けHDDもバックアップ
- 新たなハードウェアは不要
- いつでもシャットダウン・スリープ可能/次回起動時に自動再開
- 更新されたファイルのバージョン管理を最大30日間維持
- バックアップ対象のデータを柔軟に設定できる
- 操作が簡単・手軽
- 安価にクラウドが使える
- クラウドなので物理的なデータ破損・紛失の可能性がほとんど無い
●デメリット
- システムバックアップではない
- プログラムファイルがバックアップ対象外
- バックアップからの復旧の手順が分かりにくい(サポートの説明でも?という感じ)
- マシン負荷が小さい
やはり気になるのは、OSを含んだシステムバックアップではなく、ディスクイメージでのバックアップではないこと。
人によりけり、場合によりけりかもしれませんが、障害発生時にはまるっとデータを書き戻せば全て元通りになるディスクイメージでのバックアップが僕は好きです。
しかし、システム(OS)やプログラムファイルは改めて購入できますが、二度と作ることのできないデータを手間を掛けずに自動でクラウドに保存(しかもバージョン管理まで!)できることは大きなメリットと思います。
実は、自分のマシンのDドライブの容量は約30GBと小さいので、今までどおりのディスクイメージのバックアップをしつつ、DドライブだけをNAVER Nドライブの同期機能でクラウドに保存しようかと考えていたところで、Backblazeが登場しました。
それぞれに特長があります。そしてバックアップ経路を複数持つことは大事ですね。
新たな選択肢が増えました。
いつかは、ディスクイメージのバックアップをクラウドに保存し、リアルタイムに差分バックアップをしてくれる理想のシステムが現れるのではないかと期待しています。
■関連リンク
- Backblazeの初回バックアップ完了。パソコンのバックアップスタイルは変わった。 | kira-ism
- Backblazeでバックアップしたファイルをパソコンに復元する方法 | kira-ism
- Backblazeはシステムアップデートを通知してくれない。たまには更新の確認をしてみよう。 | kira-ism